ブラジルが元気

金融危機で世界中が不況に悩まされている中で、今ブラジルが非常に元気らしい。勿論金融危機の影響を受けてはいるが、それでも3〜4%の経済成長が見込めるようだ。
元気の源は、第一がバイオエタノールで、これに取り組んだのは非常に早く、今では相当に普及しているらしい。しかも、アメリカが玉蜀黍を原材料としているので、玉蜀黍の取り合いとなり、価格高騰を招いたのに対し、ブラジルは砂糖黍を使い、供給不安がないため価格も安定し、食料問題に悪影響がないという利点がある。砂糖黍ならアフリカでも生産可能で、バイオエタノールを生産する技術を移転すれば、アフリカでもバイオエタノールの生産が可能となり、アメリカと中東によるエネルギ支配から脱することが出来るので、アフリカ各国がブラジルに熱い視線を送っていると言う。ブラジルも技術支援に乗り出す構えで、これが成功すれば、ブラジルとアフリカがエネルギ供給面で大きな勢力を形成することになる。
ブラジルが元気な源の第二は小型旅客機だそうだ。JAL系のジェイ・エアが購入し、昨2月1日から松山−名古屋(小牧)間で運航を開始した。低燃費・低騒音で、JALグループは2010年までに10機導入する予定とのこと。目の付け所が良い。
ブラジルは国土が大きく、中国と違って自分の特徴を生かして将来を見据えた歩みを続けているようで、大いに注目すべきだと感じた。