松山市の地下水位の異常低下

松山市森松町の県営森松団地の水源である地下水の水位が、取水口より下がり同団地は断水状態となった。同団地は重信川の直ぐ北に位置し、重信川の支流も北側を流れ、本来地下水の豊富なところで、平成6年の大渇水時にも涸れることがなかった。それが今年は水位の低下が激しく、もう取水不能な状態となっている。
石手川ダムの貯水量はつい先日までは平年を上回っていたが、今現在は平年並みとなり、貯水量の減少具合は平成6年の大渇水時と似た状況となって来た(ココ)。
一方地下水位の低下は非常に激しく、大渇水の年より遥かに悪い(ココココ)。このまま雨が少ない状態が続くと、前回を上回る渇水に襲われる怖れが強い。平成6年以降、何ら有効な対策を打てなかった市の無策は大いに責められなければならないが、市の責任を追及しても水が増えるわけでなく、振り上げた拳の持って行き場が無いのが口惜しい。少雨が続いても市は水の確保に全力を挙げて呉れることを望むしかない。
それにしても今年の地下水位の低下は異常である。石手川ダムの貯水量は最近まで平年を上回っていたのだから、最近こを雨が少ないがその前はかなり降った。何故地下水が極端に減少したのか不思議である。地下水を減少させた原因となる何かの異変が地盤に生じたのでは無かろうか。