第三の水源の意味が違った

昨日、中村市長が市議会で「ダムと地下水以外の第三の水源」が必要と述べたと聞いたが、今朝の新聞を見るとこれは聞き間違いだった。市長は「ダム」と言ったのではなく「石手川ダム」と言ったらしく、第三の水源とは従前通り「黒瀬ダム」からの取水のことで、認識は全然変わっていない。これでは駄目だ。石手川ダムの水が無くなっても、黒瀬ダムには水が豊富に有る保証は無い。現に昨日の貯水率は、石手川ダムは71%有るのに、黒瀬ダムは58.3%しか無い。市内至る所で水が湧く西条市が、今年は水が止まったうちぬきがいくつも有ると報じられている。西条市のうちぬきも黒瀬ダムも、石鎚山系に降った雨に依存している。本来は豊富な水量を誇る西条市のうちぬきが止まるのは、通常なら松山市周辺に比べ雨量が多い石鎚山系も、近年雨が相当に減少していることを意味する。そのような状況下で黒瀬ダムからの取水に固執する考え方は理解できない。今必要なのは、今後ますます雨の傾向が変わると予想されている状況を踏まえて、雨に依存しない水源を確保する策である。それは海水淡水化しか無い。中村市長は先憂後楽どころか、先が見えないにも程がある。石手川ダムの貯水量も地下水の水位も、平成6年の大渇水時を下回っている。このまま雨が少なければ、超大渇水に見舞われる虞が強いが、対処法は全く無いだろう。無為無策で過ぎた15年が情けない。中村市長、どうする心算か。