民主党は地に足を着けよ

前原国交相橋下知事との会談で、羽田をハブ空港にすると発言した。羽田をハブ空港にすることは、前から主張して来たことであり、異論はない。しかし、成田空港をどうするのか、成田まで新設した鉄道は、などなど関連する総てを含めた構想を打ち出すべきだろう。単なる思い付きとしか見えない発言が多過ぎる。
高速道路無料化についても同じ。高速道路を1000円にしただけでフェリーや鉄道は大きな打撃を受けている。中でもフェリーは採算が取れず路線の廃止が相次いでいる。以前は三津港(松山市)から岩国港まで高速艇が運航されていた。それが無くなり岩国の従兄弟の家に行くには、フェリーで柳井港まで行き、山陽本線で岩国まで引き返すしか無い。だが今はそのフェリーも廃止となりそうな気配。瀬戸内海を挟んだ目と鼻の地点が、凄く遠くなってしまった。海運や鉄道を廃れさせて良いものか。様々な交通手段がバランス良く並存し補完し合うのが、あるべき姿である。十分な検討もせずに思いつき的な発言がポンポン飛び出すのは、政権を取ってはしゃいでいるだけとしか思えない。地に足を着けた綜合施策を望む。