注目すべき記事二つ
愛媛新聞の二つの記事に目が止まった。一つはフェリーについて、もう一つは伊方原発の耐震性評価に関して述べたものである。
フェリーについては、昨日記したのと同じ見解が述べられていた。昔は航路が網の目のように張り巡らされていたが、今はごく僅かになってしまった。それが高速料金が1000円になったことで、殆んどが存続出来ない状況に追い込まれている。鉄道も痛手を蒙り、このままでは交通手段の選択肢は只一つ、自動車だけになりかねない。だが、大地震があれば道路は寸断される。その場合にも水上交通なら止まることはない。それを考えても、自動車、鉄道、船などの複数の交通手段が調和して共存することが必要だというものであった。全く同感。
伊方原発についでは、地震が起きていないところは今後も起きないだろうとして設置場所を選んで来たが、この考えは大きな間違いで、今まで起きなかった所は地震が起きる時期が近づいて来たと見るべきだとしている。伊方原発は世界最大級の断層である中央構造線の直ぐ近くである。歴史上中央構造線を震源とする地震の記録は無い。だが調査によると、断層が動いた跡は歴然として存在し、動く量は2mに及ぶ。これは周期は非常に長いが、動いた時は想像を絶する大地震になることを示している。記事では四国電力の地震に対する取り組みは高く評価しているが、中央構造線が動いた時、動く量、範囲、断層の角度など判らぬことが余りにも多く、柏崎原発でも想定を超える振動が計測されたことに鑑み、伊方原発の耐震性評価で想定している地震の規模、強さ、地震加速度などの値に、抑えた調子だが警鐘を鳴らしている。前に当ブログで記した通りこれも同感である。
愛媛新聞は最近注目すべき記事が目立つ。