やっと日銀は10兆円規模の資金供給を決定

日銀はデフレ・円高の克服に向けて、10兆円規模の資金を供給し、やや長めの金利低下を促す方針を決めた(ココ)。やっと動いたかという印象。もっと早くやるべきだったのに、やらない所か円高を容認するかのような発言を始め、何人もの閣僚の不用意な発言で、円高が急速に進み、株価は日本だけが独り負けの状況に陥った。鳩山内閣成立後、早い時期にこのような手を打って置けば、政府に対する信用を無くすこともなく、株価も諸外国と並んで回復の道を辿ったのではないか。やることが遅過ぎる。ムダの摘発と称して予算を停止するばかりで、代わりに何をやるかについては全然打ち出されなかった。自民党とは違うやり方をするのだと言う意気込みは良いとしても、そのお題目に浮かれ過ぎていたとしか思えない。
何をやめるかと同時に何をやるかを明確にすることが肝腎で、止めるばかりでは様々な活動が停滞してしまう。国や国民は民主党の実験台ではない。どういう姿を目指すのか、そのために何をするのか、基本方針を誰の目にも判るように打ち出し、強力に推進して欲しい。それが政権担当者の責務である。