長谷川穂積10度目の防衛成功

長谷川は強かった。4回左フック2発で挑戦者アルバロ・ペレスを倒した。挑戦者のパンチは意外に伸びるので、非常にやり難そうで、長谷川のパンチも大振りが目立ったが、倒した時はコンパクトで鋭いパンチが連続二発顎に入り、挑戦者は暫く起き上がれないようだった。試合後長谷川は、相手のパンチが遅れて出て来るのでタイミングが取り難く、思った以上にやり難かったと語っていた。そのためか最初のうちは大振りになり、威力が無かったが、倒した時のパンチは身体が自然に動き、スムーズに打てたと言っていたが、これは挑戦者の言葉と符合する。挑戦者はチャンピオンのパンチがそれ程強く無かったので、つい出てしまい、ベンチの距離を保てという指示を守れなかった。終わってみたらチャンピオンのパンチは矢張り強かったと述べていた。ここらが試合の機微と言うものだろう。一瞬の隙に的確なパンチがスムーズに出るのは、長谷川の真骨頂。具志堅の13回防衛を超えて欲しい。