仙石官房長官の日韓基本条約を無視したとんでもない発言

仙谷由人官房長官は7日の記者会見で、政府として韓国人に対する新たな個人補償を検討していく考えを示したと言う(コ)。だがこれはとんでもない話で、日韓間の補償問題をめぐっては、日韓基本条約で決着済みであり、条約締結の際に日韓両国が結んだ「請求権・経済協力に関する協定」でも、両国政府と両国民間の請求権は「完全かつ最終的に解決された」ことを正式に確認している。
こんなことを今頃言い出すのは、日韓基本条約締結時に何故請求権を双方が放棄したのか、仙谷氏は知らないからだろう。あの時点で双方が支払うべき金額を計算すると、韓国側の支払金額の方が遥かに大きかった。そこで双方が請求権を放棄することで、韓国側が支払わなくても良いようにし、両国間の請求権問題は最終的に解決済みと確認したのである。
このように両国政府が確認していることを蒸し返すのは、異常としか言えない。仙谷氏は日韓基本条約を破棄するのか。国と国が結んだ条約を無視する態度に唖然とする。日米合意を無視した鳩山に続いて、日韓基本条約を無視する仙谷由人と、どうして民主党には国家間の約束の重さを知らない馬鹿な政治家が揃うのか。