尖閣事件ビデオ流出に思う

戦場には記者やカメラマンが行って報道している。尖閣事件の時も記者やカメラマンが居れば、その状況は刻々と報じられ、流出したビデオ映像などはとっくに世界中の目に入っている筈である。従って公開すべきだとか公開すべきでないなどと言う問題は起こり得ない。
尖閣事件が起きたとき、何故ジャーナリストが一人も居なかったのか。立ち入りを規制しているのか、その辺の事情は知らないが、一人でも居たらと残念でならない。
そう考えるとあの流出映像は事件発生直後に報じられているべきものであり、それを隠したことが間違いである。情報管理の杜撰さという問題はあるが、それを別途検討するのは当然としても、政府が事件の映像を隠すという間違いを犯した言い訳にはならない。
海上保安庁職員が二人死亡したと言う噂が飛び交っているが、それが本当か嘘かを明らかにするには、本来なら当然報じられているべき事件の映像を全部公開するしかない。総てはそこから出発する。政府は映像隠蔽を詫び、一刻も早く全面公開に踏み切るべきである。