愛媛新聞に始めて載った伊方原発に関する警告

今朝の愛媛新聞に、高知大岡村教授の話として、三連動型巨大地震伊方原発の目の前の中央構造線断層に関する警告が載った。
三連動地震の一つが宝永地震(1707年10月28日)で、高さ13mの津波があり、その時の堆積物層の厚さが15〜20cm。だが2000年前に当たる場所で50cmの堆積層が見付かった。堆積層の厚さは津波の流速(高さ)に応じて増えるので、別格のとてつもない地震があったと推測されると言う。
菅首相伊方原発は大丈夫と言うが、敷地の約8km沖には世界最大級の中央構造線活断層が600kmにわたって走る。これが伊方沖では2000年間動いた形跡が無い。福島の場合は津波にやられはしたが、正常に停止できた。しかし中央構造線が動いたら殆んど直下型となるので、伊方原発も正常に停止出きるという保証はなく、想像を絶する揺れによる主要機器の損傷も問題になる。
岡村教授は、警戒されていなかった活断層で大規模地震が起きたり、中越沖地震では柏崎刈羽原発で被害が生じたり、自然は何度も警告を発しているのに、真剣に向き合わなかった。それが今回の事態を招いたと批判し、安全性の考え方を根本から見直さねばならないと強調したと言う。
誠に仰る通りであって、この記事が紙面、しかも一面に載ったのは時代が動いた証拠と感じる。四国電力と行政は過去の行き掛かりを捨てて、安全について根底から見直し、必要な処置を大至急講じて欲しい。
所でこの記事は愛媛新聞本紙には載っているが、愛媛新聞ONLINEに無いのは何故か。NET上でも広く訴えるべき内容と思う。一考を促したい。