白川郷合掌造りの屋根の葺き替え

昨夜、NHKアーカイブスで白川郷の屋根の葺き替えを再放映していた。
使用する萱の量は12000束、手伝う人400〜500人。昔は村中総出で手伝ったのだそうだ。今は人口も減り、合掌造りの家も100軒少々と以前の三分の一。手伝うのは回り持ちで無償。業者に依頼すると3000万円も掛かると言う。お互いに手伝うのは、費用の問題もあるが、技術の継承と言う側面もある。
隣の集落で維持出来なくなり、合掌造りの家を壊したのが口惜しいと手伝いに来て居た一家も居た。この互いに手伝いあって屋根を葺くのでなく、業者に依頼するのでは到底やって行けない。村中で互いに手伝うというのは、凄い文化だと思う。白川郷の合掌造りが世界文化遺産に登録されたのも、この互いに手伝い合う文化が高く評価されたからだと説明していたが、良く判る。400人も500人もの人が集まって来て、力を合わせて屋根を葺く光景は壮観である。村中の人の心が一つになるのだ。これから先も長く続いて欲しいと思う。