フェデラー敗れる

フェデラーがフランスのジョーウィルフリード・ツォンガに、6―3、7―6、4―6、4―6、4―6で逆転負けを喫した。フェデラーは2セットを連取した後の第3セット、考えられないミスを連発してサービスゲームを落とした。そのミスが無ければ簡単にサービスキープし、多分ツォンガに付け入る隙を与えずに準決勝に進んだのではなかろうか。
そのゲームを落とした後、試合は完全にツォンガのペースとなり、フェデラーに勝利のチャンスは無かった。ツォンガはがたいも大きく、溢れるようなパワーの持ち主で、しかも脚も速い。小さなスイングで重く速い球を相手コートに叩き込む。ドロップショットなどの小技も正確で、これから伸びる選手だろう。腕の太さはフェデラーの倍も有ろうかと思われる程太く、フェデラーが華奢に見える。ウィンブルドンの前の大会でナダルも破ったそうで、圧倒的なパワーでこれから世界のトップに躍り出る可能性は高い。もしこの予想が当たるなら、第3セットでフェデラーが落としたゲームは、テニスの時代を画す歴史的ゲームと評されることになるかも知れない。ツォンガに注目しよう。