ダークマター

昨夜、NHKの深夜番組でダークマターを色々な角度から取り上げていた。つい引き込まれ遅くまで見てしまった。
ダークマターについては何度か見ていたが、今回の番組では系統的に詳しく解説し、非常に判りやすかった。一番強く印象に残ったのは、天文学と理論物理がダークマターで繋がったことだ。天文学と理論物理は対極に位置し、今までどちらも対極を包含することが出来なかった。それが理論から導かれた超対称性粒子がダークマターではないかと言われるようになったそうで、これが正しければ理論物理と天文学の初の接点となるものではなかろうか。
一方、ノーベル賞を受賞した南部陽一郎博士の理論からその存在が予測されたヒッグス粒子が、宇宙を満たす謎の暗黒物質ダークマター)と同じものであるという新理論を、大阪大の細谷裕教授がまとめたとのこと。細谷教授は宇宙が時間と空間の4次元ではなく、5次元以上であると考え、様々な粒子が力を及ぼしあう理論を考えた結果ヒッグス粒子ダークマターである可能性を見出したとのこと(ココ)。
素人には正直何のことやらさっぱり判らないが、凄い研究が進んでいることは感じ取れる。ハッブル望遠鏡、スバル望遠鏡、スーパーカミオカンデ、XMASSなど最先端の研究施設を駆使して凄い成果が上がっているそうで、話を聞くだけでもわくわくする。