なでしこジャパンロンドン五輪出場を決める

なでしこジャパンは昨日北朝鮮と引き分けたが、中国がオーストラリアに破れたので、最終戦を待たずにロンドン五輪出場を決めた。
ロンドン五輪予選の出来は、先のW杯の時の神懸り的な出来と比べ、遥かに悪かった。W杯ではアメリカのGPホープ・ソロ選手に、決勝戦の前には「日本選手は、試合より何か大きくて高潔なもののためにプレーしている。」、そして試合がおわった後に、「何か大きなものが彼女たちを引っ張っていた。私たちは、素晴らしいチームに負けた。」と言わしめた素晴らしい出来だった。見ていても信じられないほどの鮮やかなプレイ振りで、神懸っていた。全員が本当に無心だったのだろう。
だが今回の予選では皆キレが悪く、出足も遅く、パスミスや空振りが多かった。過密日程から来る疲れのせいか、W杯の時程無心になれなかったのか、出来は格段に悪かった。それでも一敗もせずに出場を決めたのだから、強くなっているのは間違いないだろう。
試合は相手があり、自分の思い通りに行くとは限らない。相手のペースになっても土俵を割らないしぶとさも必要である。そして隙を見つけチャンスを掴んだら、一気にこちらのペースに持ち込み勝負を決めるしたたかさを身につけた所が強いチームである。五輪本戦ではもう一度W杯の時の調子を取り戻し、素晴らしい試合を見せて欲しい。