「はやぶさ」カプセル展示会

はやぶさ」カプセル展示会を見に、コミセンへ行く。
先ず特別上映「HAYABUSA〜帰還バージョン〜」を観て、感動を新たにする。何度も予期せぬトラブルに襲われながら悉く克服し、特に通信が途絶し行方不明となった後も、はやぶさが信号を出し続けるなら、それが地球に届くタイミングが必ず有ると粘り強く待ち続け、遂にはやぶさが送る信号を捉え、予定よりも随分遅れたが無事地球に連れ戻し、所期の目的通り45億年前の宇宙の記録を地球に齎した。最後の最後まで粘り諦めない心の成果である。本当に頭が下がる。特別上映はハヤブサが地球から出発し、課せられた使命を果たし、気の遠くなるような旅路の末、最後、カプセルを切り離して無事地球に送り届け、自らはばらばらに分解して燃えつきるまでの一連の過程を、判りやすく見せてくれる。
次に、カプセルの実物展示を見る。大気圏突入後、断熱圧縮で3000℃にも達する高温からカプセルを守るヒートシールドに一番興味を惹かれた。3000℃に耐える物質は無いし、カプセル内部は常温に保たねばならない。それにはヒートシールドの厚さがどの程度必要なのか見当もつかなかった。見たら意外に薄い。これが有効に作用して呉れなかったら、最後の瞬間に総てがパアになってしまうのだから、これで大丈夫と確信を持てるまでには、さぞかし大変なご苦労があったことと推察する。
糸川博士も今回の快挙を天国で誉めていらっしゃるだことろう。