世田谷の高線量はラジウムか

あちこちで高線量が検出されたと騒がれているが、戦後は少々の放射能には無頓着だった。ラジウムの原石かラジウムを微量に含む鉱石か何かは知らないが、風呂に入れておくと健康に良いという触れ込みで、鉱石らしきものを見せられた覚えがある。それが本当にラジウムを含むものなら、捨てられた所で今も高線量を出し続けているかも知れない。
ではラジウム温泉はどうなのだろう。危なくないのか、健康に良いのか。某ラジウム温泉では、源泉近くの風呂の中で測ると、0.21マイクロシーベルトとやはり高く、脱衣所や内湯では0.16を計測。客間や温泉街の屋外でも0.14、0.15だったと言う。先年岩国の奥の温泉に行ったが、そこはラジウム泉だった。そこの水で淹れたコーヒーは凄く美味かったので、帰りに水を貰って来た。その水でコーヒーを淹れると、インスタントコーヒーでも本当のコーヒーみたいな味がして驚いた。
花崗岩は放射性のカリウムラジウム、トリウムなどを含むため、放射能を持つそうだ。花崗岩が大量に使われている国会議事堂から約120m離れた正門前の地上1mで、0.18マイクロシーベルト/時、花崗岩の外壁付近の位置だと、0.29にハネ上がったそうだ。花崗岩の敷石が美しい銀座のメーンストリート「並木通り」では、地上1mで0.2前後の場所がいくつもあり、周辺より明らかに高かったそうだ。
また、岩盤に囲まれたトンネル内は放射線量が高いそうで、東名高速のトンネル内で線量を計測した結果、三ヶ日トンネル0.13マイクロシーベルト(以下同)、日本坂トンネル0.13、清見寺トンネル0.11、蒲原トンネル0.11で、いずれもトンネルの前後に比べて約2倍の線量だったと言う。
世田谷の高線量、原因ラジウムか
放射能持つ花崗岩使った国会議事堂“ホットスポット”だった
放射能が売りのラジウム温泉 線量はどれくらいなのか?