発音の変化

言葉遣いだけでなく発音も昔と随分変ってしまい、戸惑うことが多い。「依存」は昔は「いぞん」だったが、最近テレビでアナウンサも「いそん」と言う人が多い。昔は「保存」「依存」は「ほぞん」「いぞん」で、「存在」「存続」は「そんざい」「そんぞく」だった。つまり、「存」が頭に来るときは「そん(漢音)」と濁らず、後ろに来ると「ぞん(呉音)」と濁っていた。
「登頂」「登攀」も昔は「とちょう」「とはん」だったと思うが、今は「とうちょう」「とうはん」である。「登山」は昔も今も「とざん」で、変らない。
子供の頃身に付いた発音は抜けるものではなく、世間一般が「いそん」、「とうちょう」「とうはん」と変っても、多分死ぬまで「いぞん」「とちょう」「とはん」で通すことになるだろう。