広島高裁で前衆院選は違憲・無効の判決

とうとう出たか。出るべくして出た判決。
最高裁の判決で是正を求められながら、それを怠ったのだから当然予想されたことだ。各地の裁判で違憲とされながら無効の判決が出なかったのは、裁判官に躊躇があったのではなかろうか。最高裁違憲とされ、期日を指定して是正を求められたにも拘わらず、それを怠ったのだから、今回の選挙が違憲であることは誰の目にも明らか。そうであるなら選挙は無効となって当然だが、無効とした場合、国会も政府も存在しないこととなるのではなかろうか。解散前の状態に戻すなら、安倍内閣がやって来たことは総て無かったことになるのだろうか。そうなると収拾のつかない大混乱が生じる。選挙区割りの是正どころの騒ぎではない。裁判官に躊躇があったとしても判る気がする。
このような状況を招いたのは民主党政権が是正を怠ったのが原因で、期日までに是正しなかった以上、今日の事態は予想されたことである。広島高裁の判決は非現実的と言う批判があるが、理論的には当然の結論であり、やるべきことをやらねば今日に事態に立ち至ることは予見できたはずである。やるべきことをやらずに収拾のつかない事態を招いたのは、福島原発事故と同じ類でありその責任は思い。立法・行政側は怠慢を反省し、早急に対処しなければならぬ。