選挙区割りの改定だけでは済まない

当ブログの26日の記事に、かせっちさんから一票の格差を是正した場合の問題点を指摘するコメントが寄せられた。まことに尤もな指摘だと思う。
更に、数字の上だけで一票の格差を無くすよう区割りを変更した場合、また別の問題が生じる。衆院区割り審の改定案によると、愛媛県では伊予市内子町小田地区が2区から4区に変ることになっているらしい。伊予市は地勢の関係で、松前町や松山市との繋がりが強く、内子町大洲市とは山で隔てられている。まして4区の南端の愛南町やその手前の宇和島市などとは経済的にも文化的にも繋がりは無い。そのような地域と同一選挙区となっても、4区内で伊予市は浮いてしまうだろう。
かせっちさんのご指摘のように、一票の格差機械的に是正しただけでは、別の問題を生じる。
再三にわたって一票の格差是正を迫られながら今日まで放置した責任は重い。選挙制度の根本的な改革が必要と思うが、政府と国会はどう対処するか注視しよう。