「卑弥呼の鏡」は魔鏡か、3Dレプリカ実験

卑弥呼の鏡」とされる3世紀後半の三角縁神獣鏡が、日光などの光をあてると反射光のなかに背面の文様が浮かび上がる「魔鏡」の構造だったことを、京都国立博物館村上隆学芸部長(歴史材料科学)が発表した(ココ)。
村上氏らは、愛知県犬山市で出土した三角縁神獣鏡を精密の計測し、そのデータをもとに最新の3Dプリンターを使うなどして完全に復元した。その表面に太陽光などを当て反射させると、背面の紋様が浮かび上がる魔鏡であることが確認されたと言う。
村上氏は三角縁神獣鏡について、背面の紋様ばかり研究され、表面に言及しないことを疑問に思っていたと述べていたが、全くその通りだ。今回の実験で三角縁神獣鏡などの意味がはっきりしたと言えよう。肝心なのは反射光の中に紋様が浮かび上がることと考えるべきであろう。
sこでふと思ったのだが、伊勢神宮のご神体の八咫鏡も同様の魔鏡ではなかろうか。もしそうなら、日本の神話と歴史と卑弥呼との繋がりが見えて来る気がする。勿論勘であってとても立証できるものではないが、遺跡から出土する古代の鏡が魔鏡であったと言う事実は、大きな発見であり、古代を紐解く鍵の一つとなるように思う。