学生時代の思い出

学生時代、実験と演習が週に三回あった。それは午後一時から始まり、レポートを提出して終わる。毎回夜の9時頃だった。レポートはその日のうちに出さなくても良いのだが、溜めたら大変なことになるので、毎回必死になって書き上げた。
先日のこと、某サイトで読んだのだが、最近はそれらレポートや卒論を書くのに、コピペが日常的に行われていると言う。コピペが当たり前の行為でそれに何の罪悪感もないとすると、これは由々しい問題である。
我々の頃はパソコンなどと言うものはまだ無いので、コピペなどしたくても出来なかったのだが、既存の何かを写し取って済まそうと考えた覚えはない。論文やレポートと言うものは自分独自のものと言う考えは、誰かに言われた記憶はなく、いつの間にか皆何の疑問もなくそう考えていたように思う。誰しも同じ考えだから議論した記憶もない。それが何故コピペが当たり前になってしまったのだろうか。パソコンの出現だけが理由では無いだろう。教授陣など指導する立場の人間が何も言わなかったのも解せない。世の中全体が甘っちょろくなってしまったのだろうか。何とも腑に落ちないことである。