香港大でSTAP細胞の実験再現に成功との報道

香港大学STAP細胞再現の実験に成功したらしい(ココ)。

実験の成功を訴えたのは、香港中文大学のケネス・リー教授。STAP論文がネイチャー誌に掲載されて以降、たびたび再現に挑戦しては失敗を重ねてきた人物で、以前ウォール紙には「もうあきらめたよ」と話していた。
しかし同氏は今回、STAP論文共同執筆者のひとりであるバカンティ教授(ハーバード大)により更新された手順を試みたところ、STAP細胞の生成に成功したとのこと。その手順を4月1日、研究者のためのSNS『リサーチゲート』に投稿している、とガーディアン紙は報じている。

理研はネイチャー誌に掲載された論文に捏造や改竄の不正があったと決めつけ、調査委員会は論文の不正を調べるのが任務で、STAP細胞自体のあるなしについて調査するものではないと述べている。だが、理研のこの態度には不信感を抱かずには居られない。
もしハーバード大学のバカンティ教授や香港中文大学のケネス・リー教授の主張通りにSTAP細胞が存在するなら、小保方さんが論文を捏造・改竄したという表現がおかしくならないか。小保方さんの論文作成態度など未熟さは覆いようもなく、それは咎めらるべきではあるが、この肝心な点に触れずに捏造だの改竄と言うのには疑問を感じる。
また論文の不正は小保方さん一人がやったことだと、彼女に総てを擦り付ける態度もおかしい。指導的立場にある若山・笹井両氏も同罪である。
この問題は、一番肝心なのはSTAP細胞は実在するのか、造ることが出来るのかであって、実在することが確認できたなら、バカンティ教授が言うように論文の誤りを修正する措置を取るのが正しいのではないか。問題の本質を取り違えないで欲しい。