ふざけるな四国電力
今朝の新聞に四国電力が基準地震動を従来の570ガルから620ガルに引き上げると発表したことが報じられている。こんな子供騙しのようなことを言う態度には怒りを覚える。神戸や新潟の地震、更には東日本大震災では、2000ガルを超える値が記録されたと聞く。そもそもテレビが宙を飛んだと言う話が報じられたが、これは地震動が重力加速度を超えていたことを意味する。つまり1000ガルを超えていたことになる。地震の研究者が基準地震動を1000ガル以下と想定するのは馬鹿げていると言うのは当然のことである。
それなのに四国電力は620ガルに引き上げて、想定を厳しくしたように主張するようでは、彼らの神経を疑うしかない。伊方原発の目の前を走る中央構造線が動いた場合には、神戸の地震とは桁違いの大きな地震となることは明らかである。中央構造線は世界最大級の断層と言われている。神戸の地震では断層の動きは60cm余りだったが、直下型ではあの強烈な揺れを引き起こす。中央構造線の発掘調査によると、断層の動きは2mに達すると言う。どんな揺れだったか想像するのも恐ろしい。岩手宮城内陸地震で4022ガルと言う値が記録されたと仄聞するが、中央構造線が動いた場合には、そのような強烈な地震動に襲われることを覚悟しておかねばならないだろう。
四国電力にはその認識が無いらしい。地震の研究者の警告に真摯に耳を傾けるべきである。伊方原発にもしものことが有ったら、瀬戸内海沿岸は全滅する。570ガルを620ガルに引き上げてお茶を濁そうとする態度に激しい憤りを感じる。