原子力規制委 伊方原発の基準地震動を了承

原子力規制委員会は12日の審査会合で、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の耐震設計の目安となる最大規模の揺れ(基準地震動)について、震源を特定しない場合として四電が示した620ガルを了承した。震源を特定した場合の650ガルは11月におおむね了承しており、審査で最大焦点の基準地震動は中央構造線断層帯震源とする650ガルで固まった。(ココ

愛媛新聞本紙で.は、基準地震動の値については異論もあると報じているが、話しにならぬ過小評価である。神戸の地震ではテレビが飛んだという報道があった。これは地震動が重力加速度を超えていたことを意味する。つまり揺れの強さは1000ガル以上であった。事実2000ガルを記録していたと聞く。この地震震源となった断層の動きは、確か64cmと報じられたと記憶する。
伊方原発の直ぐ目の前を通る中央構造線は、動いた時は2mを超すと言う。神戸の地震とは比べ物にならない揺れを覚悟すべきだと思うが、それを650ガルとはどういう神経なのだろうか。高知大の岡村教授らが再三にわたって地震動が過小評価に過ぎると警告していらっしゃるのに、何故それに真剣に向き合おうとしないのか、四国電力原子力規制委員会の考えを聞きたい。
もう一つ、中央構造線伊方原発の沖合8kmの所を東西に走っている。この近距離ではs波とp波の到達時間に殆ど差はなく、制御棒を投入する間はない筈だ。この点をどう考えているのか聞きたい。
伊方原発には不安が一杯で、このまま動かしては危ない限りである。