ノーベル賞授賞式

日本時間の今朝早朝、ノーベル物理学賞の授賞式が執り行われ、赤崎・天野・中村教授にノーベル賞が授与された。
これで故有住博士の配下から江崎さん、赤崎さんと二人の研究者がノーベル賞を授与されたことになる。天国で喜んでいらっしゃることだろう。故有住博士は一流技術者・研究者の指導者であった。配下の研究者の多くが各地の大学に招かれ、教授になった人が少なくとも8人居る。神戸工業はそのような会社だったので、世間では神戸工業大学などと綽名していた。
神戸工業は昭和31年秋から我が国最初の半導体製造工場設立計画を開始し、32年に量産を開始し、生産数を毎月倍、倍と増やして行った。その後をソニー(当時は東通工)が追いかけて来た。その後の半導体装置の進歩は想像を遥かに超える凄まじさで、今のレベルから見ると昭和30年代に製造した半導体装置はまるで玩具であるが、何事も最初の一歩とはそう言うものだろう。