米高校、日系人夫妻に72年前の卒業証書贈る

前大戦の時、米国は日系人強制収容所に収容した。そのため高校を卒業できなかった日系人夫妻に、18日、当時通っていたカリフォルニア州ロサンゼルス郊外にある高校から卒業証書が贈られたとの記事があった(ココ)。本来なら1943年に卒業していたはずで、72年後の授与となったのだそうだ。
この記事は正直感慨深いものがある。実は、太平洋を挟んで日本とアメリカの双方で同じことが起きている。我々も40数年後に小学校の卒業証書を貰ったのであった。卒業式の日に空襲警報が鳴り、退避した後学校が焼けてしまい、卒業証書を貰うことが出来なかった。それから40年以上経ってその話が出て、改めて卒業証書を出そうと言うことになり、正規の卒業式の日にもう一つの卒業式が同時に行われた。確か42年後だったと思う。その時、御存命だった昔の先生に、一人一人名前を呼ばれて前に進み、晴れて卒業証書を頂戴したのであった。中には、自分の子供と一緒に卒業となった者、在校生である子供の前で卒業証書を貰った者も居た。
この後、幾つかの小学校が遡って卒業証書を贈ることとなったが、我が西原小学校がその奔りとなった。その経験があるだけに、アメリカにおける72年振りの卒業証書授与は、本当に感無量である。ジョージ・カイハラさんとミコさんご夫妻は90歳とのこと。お元気だったのでこの日を迎えることが出来た。心からお喜び申し上げる。いつまでも長生きして下さい。