野村萬斎と羽生弓弦の対談

対談と言って良いのかどうか判らないが、羽生弓弦が野村萬斎を訪ね、色々と語り合う様子が放映された。教えを乞うと言うべきかもしれないが、まだ21歳の若者が年季の入った野村萬斎と話しがぴたりと噛み合っていたことに感心した。話といっても対の話合いではなく、羽生が教えを乞う形の話の進行ではあったが、羽生の発する言葉が核心を外すことがなかった。途中で羽生が、「俺、凄い所に来てしまった。頭が一杯で破裂しそうだ」と頭を抱える場面があったが、それだけ野村萬斎の話をしっかりと吸収していたと言うこと。羽生はまだ21歳の若年だが、並の若者ではないことが良く判った。
かって長嶋茂雄の集中力、境地に感嘆したが、羽生も長嶋に匹敵する感性の持ち主と見た。大成を祈る。