慰安婦問題に関する日韓合意の裏に何があったのか?

今回の合意について詳しく判ってみると、韓国側に大きな負担がのしかかるだけで、得るものがあったとは思えない。合意内容を実行に移すためにはその前に国内を十分に説得することが必要であるが、現状では極めて難しく、下手したら政府の命取りとなる恐れすらある。だからと言って「最終的かつ不可逆的解決」と宣言し、国際的に認知されてしまったからには問題を蒸し返すことは金輪際不可能である。このような事態は始めから判っていることであり、それにも関わらず韓国側が妥結を急いだのは何故なのか。朴クネ大統領は随分前から年内に解決すると外国記者に述べていた。これは年内に解決しなければならない何かの事情が韓国側に存在していたと考えるしかあるまい。
それが何かは知らないが、年末までに解決しなかった場合には取り返しのつかない何かが起きる危険があったのだろう。年末ぎりぎりの妥結でその危険は避けることが出来たが、後に凄い重荷が残ってしまった。そんな重荷を背負う破目に陥った韓国政府には同情するが、これも自業自得で、韓国得意のブーメラン現象であり、日本側は事態の推移を見守るしかない。
後数時間で新年を迎えるが、年が明けたら韓国側が妥結を急いだ理由が判るだろうか。