卓球男子団体で銀、水谷は許繒を破る

男子団体戦は1−3で中国に完敗。だが水谷隼は許虵を3−2で破り、一矢を報いた。水谷が許繒に勝ったのは初めてだそうだが、そんな対戦成績など微塵も感じさせない堂々の戦いだった。
水谷は2ゲームを先取したが続く2ゲームを失い、最終ゲームも7−10とマッチポイントを握られながら、続く5ポイントを連取し、絶体絶命のピンチから大逆転をやってのけた。リオの五輪で水谷は馬龍に一敗しただけの素晴らしい成績を残した。今回の五輪の成績だけから見た場合、ランキングは馬龍が1位で、2位は水谷としておかしくない。
水谷は今までは勝負に弱い印象が有り、中国選手には力を出し切れず、才子と言う感じだったが、今回の戦い振りはそれを払拭し、勝負師に転じたと言えよう。ドイツのボルがこんなに強い水谷を見たことが無いと言ったそうだが、中国も同じ印象を持ったのではなかろうか。後に続く若手も水谷に学び、伊藤美誠の心臓の強さを見習って、皆勝負師に成長して欲しい。