進境著しい錦織

錦織はマレーに1−2(7-6,4-6,4-6)で敗れたが、内容は拮抗しており、完全に一皮剥けたと感じた。マレーとの差は矢張りサーブ力であり、ここと言う時マレーのファースト・サーブが厳しい所に決まったらどうしようもなく、敗因はこの一点に尽きる。ストローク戦では錦織が優り、ストロークを厳しい所に決め、マレーを散々走らせていた。サーブはスピードは足りないが厳しい所に決めており、コントロールに磨きが掛ったようだ。
トップ10の選手の中で錦織は断然小さく、サーブのスピードも一番遅い。それにも拘わらず今のランクに居るのは本当に凄い。彼に200km/hのサーブがあったら、もっと楽に試合を展開することが出来るのだが、何とかならぬものか。