マリー・ラオニッチ戦は歴史に残る凄い試合

錦織とマリーの試合も英紙が絶賛した如く、試合時間も最長を更新し、内容も凄い試合だったが、マリーとラオニッチの試合はその上を行く更に凄い試合だった。試合時間も新記録で、マリーは一つの大会で最長記録を2度も更新したことになる。
この試合はラオニッチが絶好調で、持ち前のビッグ・サーブに加え、ストロークも速く深く、厳しい所にびしびし決まり、主導権を握っていた。一方マリーは押されながらもしぶとく食らい付き、最後まで一進一退を繰り返し、ラオニッチに決定的なリードを許さなかった。そして最後、ラオニッチのストロークがネットに掛り、漸くマリーが11−9でタイブレイクを制した。試合時間は確か3時間38分、両者の総得点数の差は最後のタイブレイクの得点差の2ポイントだけだった筈。この試合は本当にどちらが勝っても可笑しくなかった。ラオニッチはジョコビッチやマリーの次の世代にチャンピオンとなる逸材だろう。大成を期待したい。