宇良と御嶽海見事

今場所は初日の稀勢の里の相撲を見て興味を無くしていたが、宇良に救われた感が強い。9日目だったと思うが、対日馬富士戦は見事で、立ち合い鋭く突っ込み、日馬富士の右腕を抱え込み、そのままとったりを打ち、日馬富士を土俵に這わせた。今日、御嶽海は白鵬が張り手に来てがら空きになった右脇に左腕を差し込んで左下手を引き、同時に右上手も引いて一気に寄り立て、寄り切った。二人とも見事な相撲で盛り上げた。
日馬富士は両肘に大きなサポーターをしているので、宇良はそれを狙ったのかもしれない。サポーターをしていると掴んだ時汗で滑ることがないと言う。御嶽海は相手が張り手をかまして来た時、脇の下ががら空きになるのを狙ったのだろう。張り手をすると脇が空くのに何故そこを狙わないのか不思議に思っていたが、今日は御影海がそこを衝き、見事な勝利をおさめた。こういう相撲が増えれば張り手が減ると思う。今日の相撲がその転機になることを願う。