和田茂樹邸が消えた

熟田津の道の東端、道後商店街から二軒目に有った故和田茂樹先生のご邸宅が、すっかり取り壊されている事に今日気が付いた。昨年12月16日に、綺麗だった庭が完全に取り壊されていたのを見たが、家と裏のアパートはその後も残っていたので、模様替えをするのかと思っていた。今日所用で出かけた帰り、偶々稲荷神社の横の道を通った時、和田邸の方から音が聞こえるので、見たら和田邸が無くなり、残材の除去作業をしているのに気が付いた。
熟田津の道も古い民家は殆んど無くなり、更に和田邸が消えたとなると、残るのは2〜3軒だけ。寂しくなる。故和田先生は愛媛県松山市出身の国文学者。愛媛大学を退官の暫く後、松山市立子規記念博物館の初代館長を務めた方。湯築城保存運動をして居た時、川岡先生と一緒にお宅にお邪魔し、道後の昔についてお話を伺ったことがある。それも総て思い出にのみ残ることとなった。