栃ノ心、白鵬と白熱の四つ相撲

どちらも堂々の立ち会いで、白熱の四つ相撲を見せて呉れた。昨日の栃ノ心琴奨菊戦同様五分の立ち会い。土俵中央で右四つに組み合って力相撲を展開し、両者互いに引き付け合って寄り立てようとしたが、僅かに栃ノ心が優り、白鵬を寄り切った。これこそ相撲の醍醐味で、心からの拍手を贈りたい。この立派な相撲に対し座布団を投げたのは戴けない。観客もレベルを上げて欲しい。
最後にもう一つ。白鵬が一度先に突っかけたが、これは少しでも先に立とうとする焦りの表れで、白鵬の衰えの自覚を示すものだろう。そして白鵬がとうとう後の先の境地をマスターできなかった証拠であろう。白鵬は遂に双葉山の境地に近付くことが出来なかった。惜しい。