とんでもない八月だった

今年の八月は飛んでもない月だった。危険な猛暑に豪雨に加えて台風が9個。暑さには強い方だったが、今年の暑さは駄目。毎週一度、100m程先まで水を汲ませて貰いに行くが、帰ってきたら身体に熱が籠ってしまい、それを冷やすのに毎回随分長い時間が掛った。兎に角滅茶苦茶な暑さだったが、来年はどうなることやら今から心配だ。
豪雨も各地で酷い災害を齎した。愛媛県では肱川の氾濫と宇和島市吉田町の山崩れが酷かった。吉田町の災害は深層崩壊に類するもので、これは防ぎようが無かったと思われる。だが肱川流域の氾濫は人災の感が強い。原因の一つは肱川の治水対策が不十分であったこと。今一つはダムの扱い方の失敗。ダムを事前に空にしてあったら、結果はどうなっていたか。これを検討することが必要で、もし空にしてあれば放流しないで済んだなら、治水対策の考え方を根本から改めることが求められる。雨量が以前と較べ、大きく増えている状況下では、ダムに治水と利水の両方を兼ねさせることが無理のような気がする。兎に角治水対策の考え方を根本から見直す必要があろう。
それにしても松山市は雨が降り難い所だ。台風20号が各地に豪雨を齎したのに、松山市内雨量は8月23日に僅か3.5mm。松山は三方が山に囲まれ西側だけが海に面しているためか、兎に角雨が降らない。逆に言うと常に水不足の危険に曝されている。中村知事は、松山市長時代から愛媛県知事時代を通して、二つの水対策が全く出来ていない。水問題に無能・無策と言いたくなる。猛省を望む。