伊方原発3号機再稼働

伊方原発3号機は広島高裁で運転差し止めを取り消され、今月27日に再稼働となった。
運転差し止めを求めた原告側は、運転差し止めを求める理由として、9萬年前と同様の阿蘇カルデラ破局的噴火が起きた場合、火砕流が到達する恐れがあると主張したが、その危険は小さいと却下された。9萬年前のカルデラ噴火で火砕流がどこまで到達したのか、海を渡って伊方半島まで届いたのか知らないが、そんなことより、中央構造線が動いた場合には制御棒を投入する間が無いことを理由として挙げるべきでは無かったか。これなら明確に数字で議論できるので、制御棒を投入する時間的余裕が全く無いことは誰も否定できない。この事実は中央構造線震源とする地震が起きた場合には、原発の反応を停めることができないことを意味する。その場合にはどのような事態に陥るか、考えるだけでも恐ろしい。伊方3号機の運転停止を求める理由として、何故この事実を挙げないのか不思議に思う。
福島原発では制御棒を投入し原始反応を停めてなおあの惨状となった。もし原始反応が停止出来ていなかったら、一体どういう状態になっていただろうか。伊方3号機では中央構造線震源とする地震ではその危険が予想される。この件を理由として再度運転差し止めを求めてはどうか。関係者の再考を求めたい。