中国の美誠対策
卓球のスウェーデン・オープンの後、中国はコーチ陣を総入れ替えしたらしい。目的は美誠対策だろう。中国は強敵となり得る選手が現れると、そのコピー選手を造り、徹底的に研究する。そのため平野美宇はアジア選手権で優勝したものの、その後は中国選手に立て続けに敗れている。伊藤美誠に対してもコピー選手が居るそうだが、伊藤の進化に追い付かず、役に立っていないらしい。
スウエデン・オープンの決勝で朱雨玲は完敗したが、その中で挙げた2本のウィナーが、中国にとっては伊藤対策の大きな手掛かりとなるのではなかろうか。その2本共レシーッブで、伊藤のサーブが甘かったのかも知れないが、一本は伊藤のサービス球を美誠パンチさながらに打ち返してレシーブ・エースとしたもので、もう一本はレシーブを速い突っ突きで台一杯に深くボディに返したもので、流石に伊藤も受け損なってしまった。試合には負けたが、この二本は伊藤対策の大きなヒントになったのではないかと思う。今回は中国の前陣速攻にたいし、伊藤美誠の台上速攻の勝負だったが、次の試合で中国選手がどのようなプレイをするか、見物である。