鍼は本当に有難い

 今夜の試して合点で鍼を解説していたが、鍼は本当に素晴らしい。鍼に出会ってからもうかれこれ50年も経つ。

 若い頃仕事中に腰を傷めてから、何度も激しい腰痛に悩まされた。その都度近くの鍼灸医で鍼治療をして貰い、時には元柔道家の整骨医の世話になって来た。そのお蔭で腰痛を引き起こしても短時日で回復し、何とか今までやって来れたのだが、もし鍼に出会って居なかったらどうなっていたか。鍼には本当に感謝のほかは無い。まだ現役だった或る時、会社のお医者さんから、腰痛の時どうしているかと尋ねられ、整骨医と鍼灸医の世話になっていると答えた所、その先生はそれが一番良いと言って呉れたので意を強くしたことがあった。

 鍼にも色々有り、症状が軽い時は皮内鍼(置き鍼)でも十分効果が有る。先週久し振りに腰が痛くなったので、直ぐ皮内鍼を三本刺し、今は後少しという所まで回復した。この皮内鍼も鍼灸医に教えて貰ったもの。

 鍼も今は低周波を併用することが多いようだ。刺した鍼に電極を繋ぎ、低周波パルスを流す。これは素人では出来ないが、低周波パルスを流す低周波治療器は電器店で売って居り、素人でも扱える。これも結構有効であり、大いに世話になっている。五十肩の時これで助かった。

 鍼や灸をまやかしと見る人が居るが、本当は素晴らしいものである。近年やっと科学的に解明され始めたばかりで、完全に解明されるには今暫く掛かるだろうが、こんなに良いものは世話にならなきゃ大損と知るべきである。