マラソンと競歩は札幌に決まる。

 マラソン競歩の会場は札幌と決まった。決まりはしたが小池都知事は合意無き決定と述べた。上手い表現だ。小池都知事はその他にも、五輪の開催時期を7月や8月にすることの不適さを指摘し、更に都民の今までの熱意に応える何らかの方策を要望し、その結果五輪の後でIOC主催の東京マラソン大会をしてはどうかとの提案を引き出した。マラソンを札幌で行なうために要する費用を東京に負担させないと言うのは当然のことだし、東京都がマラソン競歩を行なうために支出した費用の打ち、転用が出来ないものについては東京都に返済すると言うのも当然の処置。  所で札幌案で大丈夫だろうか。谷口浩さんだったと思うが、東京より札幌の方が気温は確かに低いが、東京は高層建物が連なるので、コースに日陰が出来る。札幌だとそれが無いので太陽に照らされっぱなしになり、却って暑いと指摘。また別の人は、札幌マラソンのコースには長い直線コースがあるが、そこは駅から遠いので観客が少なく、殆ど応援を期待出来ず、ランナーは只ひたむきに走るだけになると指摘。もう一つ、札幌はこれから雪の季節に入るので、その間工事は出来ない。それでも準備は出来るのか。凄く心配だ。こうして考えると、札幌に移したのは失敗ではないかと心配する。