今年の箱根駅伝は区間新が続出

 今年は選手の力が飛躍的に上がったのか、天候に恵まれた為か、或は靴が良くなったせいなのか、新記録が続出した。総合新が2チーム、往路新が4チーム、復路新が1チーム、区間新が往路で4区間、復路で3区間、しかも3区、5区で何れも3チーム、10区で2チームが新記録。区間新が出なかったのは3区間のみと言う物凄さ。東海大は往路新、復路新、総合新と素晴らしい成績を出したが、青学が往路の貯金差に物を言わせて総合優勝を成し遂げた。国学院大と東京国際大は往路新で2位、3位に食い込んだが、総合では3位、5位に留まった。選手層の厚さが僅かに及ばなかったのだろう。

 個人では各区で区間新を出した多くの選手の走りは皆素晴らしかったが、中でも3区で牛蒡抜きでトップに踊り出東京国際大のたイエゴン・ヴィンセント・キベット選手と、10区で区間新を出し、チームに初のシード権を齎した創価大の嶋津雄大選手の走りが特に印象に残った。