徳勝龍が優勝

 今場所の千秋楽は異例の取り組みが組まれた。結びの一番が東の大関貴景勝と、幕尻の徳勝龍との取り組みとなった。そして結果は徳勝龍が勝ち、14勝1敗で貴闘力に次ぐ二回目の幕尻力士の優勝となった。

 この一番、貴景勝が突いて出ようとしたが徳勝龍の出足が良く、貴景勝は突いた腕を伸ばすことが出来ず、徳勝龍に胸を合わされてしまった。四つに組まれては貴景勝は相撲を取れず、徳勝龍の完勝となった。

 今場所の徳勝龍は何かが乗り移ったかのような勝ちが続き、輝、正代、貴景勝など強敵を総て降し、見事な優勝を成し遂げた。奈良県出身力士の優勝は98年振りだそうだ。場所前には誰も予想しなかった結果なのは間違いないだろう。勝負はやってみないと分からぬものには違いないが、本当に驚いた。だがこう言うことが起きるから面白い。最後になったが徳勝龍おめでとう。