ダイアモンド・プリンセス号内の新型肺炎対策はどこの責任か

 クルーズ船内で発生した新型肺炎に対する防疫の責任は旗国のイギリスにあるのではないのか。船長もイギリス人と聞く。だがイギリスは同船に関してはだんまりを決め込んでいる。日本は同船の寄港を拒否しても良かったが、人道的見地から入港を認め、防疫に努め、医薬品、食料、燃料等を供給するなど尽力した。日本政府が乗り出すまで、同船内では何の対策もなされていなかったと言うから呆れる。

 その努力を米政府は認め謝意を表していると聞くが、米マスコミは批判するだけ。イスラエルは同国人51人が無事帰国したと大使館が感謝を述べている。だが旗国のイギリスは何も言わない。イギリス或は運営会社がやらねばならぬことを日本政府が代わって尽力したのに、どちらもだんまりとはどういうことか。G20で麻生大臣がイギリスに文句を言ったそうだが、当たり前だ。同船の防疫に要した費用は英政府か、同船を運営している米国の会社が返済すべきである。日本政府は返済を要求して良い筈だ。

 もう一つ。4月の習近平の来訪は延期、と言うより中止すべきだろう。政府の決断を望む。