大坂なおみの目を見張る成長振り
大阪なおみが二度目の全米優勝。おめでとう。今年の戦い振りは本当に素晴らしかった。前回はコーチに支えられて勝ちとった勝利と言う印象が強かった。だが今回は自分の力で総てを跳ね返して掴んだ栄冠と感じる。しかもその間に黒人殺害事件が有り、それに対する明確な抗議姿勢を示し、全米にかなりの衝撃を与えたようだ。これも一人の社会人としての行動で称賛を得ているようだ。全米二度目の優勝と共に、記憶される出来事である。
あと、全仏とウインブルドンの制覇に邁進して欲しい。
またまた驚き、安倍首相が辞意を表明
安倍首相辞任との憶測が飛び交っていたが、それが現実のものとなってしまった。原因は持病の再発。症状が再発し、新薬の効果は認められるものの、絶対的な保証はないからには政治判断を誤る危険は避けねばならず、交代するにはコロナ感染が減少傾向に入った今しかないと判断したとの説明。これは妥当な判断であろう。的確な判断を下した総理に敬意を表したい。長い間ご苦労様でした。この上は一日も早く病気を治して欲しい。
本音を言うと国際情勢が際どい所に来ている現時点では、安倍さんに引き続きやって欲しかった。石破氏や二階氏は論外。後を任せられるのは河野太郎氏しかいないのではないか。彼に引き継ぐには、今直ぐは無理と思われるので、安倍さんの任期の残りは麻生氏にお骨折り願い、来年の総裁選挙で河野氏に引き継ぐしかないように思う。
世界情勢は今危険水域に入り掛けている。昔ならとっくに戦争になっているだろう。だが安倍さん辞任の感想を尋ねた街頭インタビューでは誰もそんな意識は持ち合わせず。呑気なことばかり述べていた。安倍首相は記者会見で質問に対する答えの中で、抑止力の強化に触れていたが、そんな意識を持っている人は全然見当たらなかった。全くお寒い話だ。こんな状況で我が国は大丈夫だろうか。心配でならない。自民党よ、ちゃんとした総裁を選んで呉れよ。
米国はそこまでやるか
トランプ政権はアメリカの歴代政権と違い、中国の無法行為をとことん排除しようとしていることは早くから見て取れたが、その目標達成のために、中国を米トル決済システムから追放しようとしているのだと言う。そのためには例えば或る銀行に中国要人の個人口座が開かれていたら、その銀行はその口座を閉じなければならない。これはその要人に対する制裁であるが、もしその銀行が口座閉鎖をしなかった場合には、その銀行の頭取や役員が制裁対象となるらしい。これは制裁に協力しない所は制裁を受けるということ。
トランプ政権はそこまでやろうとしているとは想像も出来なかった。驚きの一語に尽きる。そこまでやったら米国自身にも損害が出るだろうが、それでもやると言うのは腹を決めているからに他ならない。日本の政府も企業もこの事態をしっかりと認識して対処しなければなるまい。
今日は兄の命日
75年前の今日、昭和20年8月11日は、フィリッピンのルソン島東側のラモン湾で兄が戦死した日である。兄は暁部隊の第一期生であった。暁部隊は4期まであったが、実践に間に合ったのは第一期生のみだったと聞く。暁部隊が出動するのは最悪の戦場であって、連絡も取れず万策尽きると暁部隊が舟艇で突っ込んで行ったそうだ。そのような状況で、隊員3000人の内生き残ったのは僅かに11名。
兄の戦死日は公報では8月1日となっていたが、上記の状態では記録も残っている筈はなく、正確な日は判らないと言うのが正しいと思う。戦後暫く経って生き残った人が居ると知り、問い合わせた所、1日ではない、11日にラモン湾で舟艇特攻を掛けて戦死したと教えて呉れた。こちらも正確かどうかは分からないが、舟艇特攻を掛けた日であるなら記憶も確かではないかと思う。
8月11日であるなら、終戦が数日早ければとの思いは有るが、日本軍が厳しく戦ったからこそ、戦後日本が侮られることが無かったと何かで読んだことが有る。武人は良く戦う者を尊敬し親近感を覚えるのは、洋の東西を問わず共通する心理である。もし日本軍がだらしない戦いをしていたら、戦後日本は酷い嘲りを受けていただろう。兄の戦死は残念だが、戦後日本が嘲りを受けることが無かったのは、兄達の奮戦があったお蔭と、感謝の気持ちで一杯である。この事実を教訓として、今後も日本は如何なる時も毅然たる態度を忘れてはなるまい。