道後公園で寛ぐロシア兵捕虜の写真撮影場所を特定

ロシア兵捕虜の写真を撮影した場所を、宮脇先生にメールでお知らせしたが、判り難かったようだ。そこで、その写真と高濱虚子著「松山道後案内」(明治37年版)に載っている道後公園の写真を並べ、写っている屋根が同一と見られる旨注記して先生に再送。
すぐに同感との返信あり。今回場所をほぼ完全に特定出来たのは、犬も歩けば某に当るたぐいの偶然の賜物。その意味で幸運だった。だが歩けばこそ当るので、行動しなければ運も訪れない。今回の幸運は、宮脇先生が松山捕虜収容所の実態を追求する過程で、残された写真の一枚一枚について撮影場所を特定するための多岐にわたるご努力が下地にあったからこそ、偶然が作用し得て生まれたのである。
このような事例を見ても、成果の如何に拘わらず、人の努力は努力として認めるのが至当で、それは成果の評価とは別のものであると痛感する。