今年の水害で思うこと

九州南部に降った雨の量は1000mmを超え、各地で河川が氾濫し、また土砂崩れが発生している。梅雨どきの降雨量は年々増加しているようで、この分では来年はもっと増えるかも知れない。現在の河川の幅は昔に比べてかなり狭くなっている。三内丸山の時代は水量が今より遥かに多かったが、次第に減少して来たと聞く。しかし底はもう過ぎて、今後は増加の方向ではないのだろうか。そうとすると狭めた川幅を昔に戻すことが必要なのではなかろうか。昔は川幅の何倍もの遊水地を持つところもあった。以前多摩川の堤防が決壊したことがあったが、被害を受けた場所は元は河原の場所であった。木曽川は堤防が二重に、相当な間隔で平行して設けられていた。これらを考えると、河川の幅を今の二倍から三倍に広げることが急務のような気がする。