英国が大戦の復興債務を完済

mixiの経済ニュースに、「大戦の復興債務、60年かけて完済=米加に1兆1200億円−英(時事通信社)」と題する記事が掲載されていた。不思議なことに時事通信社のサイトではこの記事が見つからないのだが、『第2次世界大戦直後に復興資金として米国とカナダから借り入れた55億ドル(約6500億円)の返済が、29日に完了する』と英財務省が明らかにしたという内容である。
英国は前大戦を遂行するためアメリカから莫大な借金をした。今回完済するのは復興債務であるからには、戦時債務とは別のものであろう。戦勝国のイギリスが前大戦の後始末にこれほど長い年月を必要としたとは、言うべき言葉を思い付かない。前大戦の最大の被害者はひょっとしたら英国だったかも知れない。かっては世界の六分の一?を支配し、太陽の沈まぬ国と勢威を誇ったが、戦後植民地を総て手離し、戦勝国でありながら債務の返済に苦しんだ。その反対に戦時中の支援は貰いっぱなしで、しかも領土を広げたのがロシアと中国。英国と対照的である。