新居浜市と四国中央市で光化学スモッグ注意報

愛媛新聞のコラム「地軸」で光化学スモッグ注意報を採り上げている。光化学スモッグは工場の煙や自動車の排ガスに含まれる窒素酸化物などが太陽の紫外線で化学反応を起こして発生するのだが、今回注意報が発令された新居浜市四国中央市に、それほど多くの発生源があるとは考え難い上、今回の光化学スモッグは愛媛だけではなく列島の広い範囲に及んだと言う。そうとすると原因物質は中国大陸から風によって運ばれた可能性が高いとする、鵜野伊津志九州大教授(環境気象学)の指摘は九分九厘当っている。ペットフードの原料となる小麦粉、黄変した民工米、風邪薬として売られていた風邪シロップの中国産毒性物質などが入って来るのは防げるが、偏西風で運ばれて来る黄砂や窒素酸化物を防ぐ手段はない。中国はオリンピックの開催より、周囲に迷惑を及ぼさぬような環境対策の推進が先だろう。