アルパカさんの適切な指摘

「あるぱか、ネタの種」に「弱者という利権」と題する誠に適切な指摘が書かれている。曰く、「指示待ち世代」「弱者という利権」「弱者たる根拠を失わない為の行動」「弱者で居続けようとするのは人情」等々、見事に今の日本の病根を抉り出している。
弱者保護、弱者支援と言うと聞こえが良いが、保護したら駄目になるのは、戦後の農業保護の結果を見れば明らかである。保護すれば甘え、弱者の立場を失うまいとしがみ付き、自立心を失い、自助努力も放棄し、とどのつまりは二進も三進も行かない状況にまで堕落する。同じことは同和問題にも言える。被害者意識に凝り固まり、甘い特権を維持することに懸命になっている。
日本の成長期に国を支えたのは半導体産業とコンピュータ産業である。両者とも早い時期に完全自由化され、何の保護も無くなった。その頃はアメリカとの間に圧倒的な技術格差があり、日本の電子産業は全滅するのではないかと、その業種に携わっていた者は皆青くなった。しかし従業員や関係者の必死の努力の結果、世界のトップレベルに躍り出ることになった。この二つの業種は自由化され世界の荒波に揉まれたため、創意工夫して成長・発展した。逆に保護された業種は堕落した。我々はもう一度「働かざる者食うべからず」の精神を思い出すべきだろう。