弱者支援のあり方

戦後の農業保護が完全な失敗であることは明らかである。だが支援を必要とする弱者が存在することも事実である。問題は支援のあり方であると思う。下手に支援し保護すると自立心の喪失に至る。弱者支援は保護するのでなく、自助努力を支援するべきであると考える。先日の参院選の時、民主党がぶらさげた人参、農業の所得補償は絶対に不可である。被害者意識、弱者意識を捨て自助努力を促す方策こそが望まれる。そして、その結果成功者が生まれればしめたもので、その方策は大成功と言えるだろう。成功者が出て来ればマスコミにも採り上げられ、世の注目を集める。要するにスター誕生である。スターが出現すれば世の中の関心の的となり、後に続くものが増える。成功例が空気を一変するのは、旭川市旭山動物園が良い例である。保護しただけでは何も生まれないが、自助努力が成功すれば、向上・発展は持続する。波及効果も大きい。それは各地の動物園がこの成功に触発されて次々と変革が始まり、大きなうねりを引き起こしているのを見れば明らかである。旭山動物園の成功は支援や保護によるものでなく、純然たる自助努力の成果であるが、支援のあり方の大きなヒントを与えてくれている。