櫻井よしこ氏の講演会超満員

櫻井よしこ氏は現在の国際情勢を、誰もが知っている具体例を基に、その狙いやよって来たる所を明快に説き明かし、日本は、日本人はどうあるべきか、どうすべきかを判りやすく、且つ熱情を籠めて説いた。説き去り説き来たる氏の話は、明快な論理で説得力のある素晴らしい講演だった。氏が最後に推薦した渡辺京二氏の「逝きし日の面影」を読んでみたい。
今まで読んだ同氏の主張は概ね賛同であるが、小泉元首相を余り良く言わないのは何故か、この点は理解できない。勿論小泉さんの総てを支持するわけではないが、日本の言論や政治の空気を変えた功績は大きい。現にマスゴミや左翼の言論に正面から反論できるようになったのは、小泉さんが首相の頃からである。中国や韓国の靖国参拝批判を頑として受け付けなかった姿勢が、我が国の変化の要因ではなかったかと思う。或る会合で数人のグループで語りあった時、そのうちの一人が、「ちょっと前まではこんな話は出来なかった。最近になってやっと言えるようになった」と述懐したのが、今も耳に残る。その面での小泉元首相の功績はもっと語られて良いと思う。